胡麻の栄養と健康効果

胡麻の豊富な栄養成分

 

 

胡麻は昔から栄養価の高い食品として知られおり、生薬としても用いられてきました。胡麻には種皮の色によって「黒ゴマ」、「白ゴマ」、「金ゴマ」がありますが、栄養的にみるとあまり差がありません。ただし、黒胡麻の皮の部分にタンニン系ポリフェノール色素が多く含まれています。

 

 

黒胡麻を代表に主要栄養成分(100グラム中)を列記すると、蛋白質21.9g、脂肪、61.7g、カルシウム564mg(牛乳の11倍!)、リン368mg、鉄50mgなどが目立ち、他にもリノール酸、リノレイン酸、ステアリン酸、レシチン、ビタミンE、ビタミンA、ビタミンB、ビタミンD、アントシニアン(ポリフェノール)、セレン、亜鉛などが含まれています。

 

 

このように黒胡麻は、良質の脂質、たんぱく質、食物繊維、そして高ビタミンで高ミネラルの非常に優れた食物ということになります。日本人はカルシウム不足が指摘されており、美容と健康に気をつけたい女性も含めてまさに理想的な健康食材です。ただ胡麻の場合は外皮がかたいので、そのまま食べても消化、吸収はされにくくなります。従って擂って調理されることが多いのです。胡麻には抗酸化物質として作用するリグナンが含まれているのも大きな特徴です。

 

 

代表的なリグナンはCMなどでもお馴染みのセサミンです。この抗酸化作用によって、体内で活性酸素が生成されるのを抑制し、肝臓機能を強化し細胞の老化抑制や、ガン化を抑制する作用があります。

 

 

脂質でもオレイン酸、リノール酸が80%を占めており、たんぱく質も豊富に含んでいてコレステロール抑制にも効果的です。